株式会社 万惣様広島県内及び山口県東部から九州北部を中心に社名である「万惣」「マルシェー」「アルゾ」の3つの店舗ブランドでスーパーマーケットを経営。店舗展開は本社のある、広島県、山口県を中心に近年は九州北部への出展も加速しています。 |
〇店舗運営部清掃システム改善リーダー 岡垰様にお話しをお聞きしました。
当社はエブリディ・ロープライスをモットーに『店舗運営コスト(経費)を1円でも抑え、浮いたコストをお客様に還元する』『価格は下げつつも、品質は上げる努力をする』といった店舗作りを目指しています。その取り組みの中で店舗運営コストの一つの柱である”清掃コスト”に着目し、”ロボットを活用し店舗コストを削減する自主清掃”の検討を始めました。 |
1ヶ月目
検証を始めて1ヶ月は、思うように進みませんでした。理由は、店内通路の単純化です。ロボットは、レーザーを周囲に照射して距離を計測し、柱や陳列棚といった店内の特長も記憶して清掃MAPを作ります。食品スーパーの場合、単純形状で類似して通路が多い為、ロボットがどこを清掃しているのか迷うといった問題が発生しました。
2ヶ月目
2ヶ月の検証を経て、以下のロボットが動きやすい環境の整備行いました。
【ロボット清掃を実現するためのポイント】
➀通路幅の確保
②直置き陳列の廃止
➂準備と片付けの役割分担
➃警備会社との調整
➄洗浄機を使用するエリアの見直し
通行量が少ない通路脇に溜まる埃は事前にダストコントロールで取り除き、通行量が多い通路中央付近のみロボットで洗浄するといった割り切りです。中でもロボットが走行できるように通路幅を1,400mm以上確保することと、直置き陳列の廃止が重要な変更点でした。
●清掃コスト30%削減!削減コストはお客様へ還元!
ロボットが動きやすい環境を整備することにより店内全通路のロボットによる自動洗浄を実現しました!
ロボットが清掃できないトイレや駐車場の清掃には、新たに早朝アルバイトの雇用が発生しましたが、その人件費を差し引いても店舗あたりの月間清掃コストが約30%削減できました。