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感染対策・リスク管理のために重要な手指衛生について解説
【企業・法人向け】

2020年8月20日

新型コロナウイルスなどの影響を受け、感染症対策は企業のリスク管理のためにも重要になりました。なかでも、多くの人が使うオフィスにおいて手指衛生は重視すべきポイントです。
手指衛生を正しく保つ方法や社内教育時のポイント、チェックリストの作成方法や例などを紹介します。

感染症の対策には手指衛生の徹底が重要! その理由とは

人の手指は思いのほか多くのものに触れています。例えば、コピー機や給湯室の備品などは触れる機会が多いでしょう。それらに付着した菌やウイルスの移った手で目や口元を触ることにより、感染リスクが高まるのです。
感染対策の基本は「手指衛生」の徹底です。そのためには手洗い・消毒を正しく行う必要があります。
まずは、消毒に使われる除菌剤の種類を紹介します。

アルコール(エタノール)

液体状、ジェル状タイプが販売されており、手指衛生に効果があります。アルコール濃度が高いものは除菌力も高いですが、手荒れの原因にもなるため注意が必要です。また、アルコールは火災の原因となる可能性があり、貯蔵量が80㎏を超える場合は、消防署への届出が必要なためご注意ください。
厚生労働省の資料「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」によれば、濃度70~95%のものは新型コロナウイルスに対して有効とされています。また、60%台でも一定の効果が期待できると考えられ、使用に差し支えはありません。ただし、ノロウイルスに関する効果は弱いといわれております。

次亜塩素酸ナトリウム

塩素系漂白剤の主成分です。新型コロナウイルスのほか、多くの菌やウイルスに効果がありますが、手指への使用はできません。ドアノブやテーブルなどに使用してください。皮膚についたり、吸い込んだりすると危険です。加えて、素材によっては腐食してしまいます。慎重に取り扱いましょう。

次亜塩素酸水

主に塩酸または食塩水を電気分解して作られる酸性の溶液です。 厚生労働省によると、手指への使用について安全性は未評価とされています。 新型コロナウイルスに対しては、拭き掃除では有効塩素濃度80ppm以上、 かけ流しでは、35ppm以上の溶液で効果があるとされています。 また、上記の次亜塩素酸ナトリウムとは性質が異なります。 次亜塩素酸水は、塩素濃度が低いため、手に触れても手荒れしないといわれています。

いずれの除菌剤も、正しい濃度での利用が前提となります。安全のためにも、利用前には用法・容量の確認を徹底しましょう。

手洗いが不十分になりやすい箇所

せっけんやアルコールを使う際にも留意すべき点があります。適切な回数の手洗い・消毒を実行しても、洗い残しがあっては感染予防として十分とは言えません。例えば、指先や指間、手首、親指は注意すべき箇所です。


感染リスク軽減に効果的な正しい手指衛生の方法を徹底解説


では、正しい手洗いとはどう行うのでしょうか。手洗いは大きく分けて3種あります。通常家庭で実施されるような日常的手洗いのほか、より衛生面に考慮した衛生的手洗いと、医療現場で行われる手術的手洗いです。続いては、医療・介護福祉の現場でも実践されている2つの方法を解説します。


医療現場でも実践されている手洗い手順「スクラブ法」

スクラブ法とは、せっけんなどの手洗い剤を用いる消毒法です。目に見える汚れが付着している場合や、外部への出入り時、化粧室使用時に行うことが推奨されています。アルコールに対し抵抗を持つ微生物を除去するのにも効果的です。
Step1: まず、時計や指輪は外しましょう。流水で手をよく濡らし、薬用せっけんや手洗い用消毒剤を手のひらにつけ、両手のひらをすり合わせて泡立てます。
Step2: 両手の甲を、それぞれ反対の手のひらで包むように洗います。
Step3: 両手指を組み合わせ、指の間をしっかり洗います。
Step4: 親指を片手で包み、もみ洗います。反対側も同様に行ってください。
Step5: 指先をもう片方の手のひらにこすりつけ、よく洗います。反対側も同様です。
Step6: 手首を手のひらでつかみ、上下左右にスライドさせ洗います。
Step7: 流水でよく洗い流しましょう。
Step8: ペーパータオルで水気をしっかり拭き取ります。そのペーパータオルを用いて蛇口を閉めましょう。

この方法では、少なくとも全体で20秒以上かけてください。十分な時間をかけて洗うことが重要です。

アルコール消毒剤などを利用して手指の殺菌を行う「ラビング法」

あきらかな汚れがない時、または十分な手洗いを行えない時はこの方法が便利です。水場やタオルがなくても行えます。
Step1: 消毒剤を手のひらに受けます。ポンプを1プッシュした量が適量です。
Step2: 手のひらに消毒剤をすりこみ、さらに両手の指先を手のひらとすり合わせ、しっかり消毒しましょう。
Step3: 両手の甲にもそれぞれすりこみます。
Step4: 指の間と親指も、忘れず丁寧に消毒しましょう。
Step5: 手首にも、乾燥するまですりこみます。

前述のスクラブ法と組み合わせることにより、手指衛生をより清潔に保てます。スクラブ法→ラビング法の順に行うのが重要です。

手指衛生の徹底は難しい? 組織内で対策を徹底するためには


手指衛生の徹底とはいうものの、なかなか遵守率が上がらないのが実情です。例として、2015年に発表された消費者庁の資料「手洗いで感染予防!~正しい手洗いでノロウイルス感染を予防しましょう!~ 」によると、回答者2,000人中「いつも洗えている」9.9%、「だいたい洗えている」43.2%、「時々洗えている」26.6%、「あまり洗えていない」16.8%、「全く洗えていない」3.5%と、十分に手洗いを実践している割合は少ないものです。さらに、約20%もの人が「洗えていない」と回答しています。

新型コロナウイルス問題によって衛生意識が高まっている今、手指衛生の徹底ができない理由に注目し、改善策を考える必要があります。
手指衛生の徹底を阻んでいる大きな理由が、職場における設備環境です。手洗い場が遠い、数が少ないなどの理由から、手を洗う回数が減ってしまうのです。また、手指用消毒剤の設置場所についても同じことが言えます。加えて、手荒れ対策品の有無も影響します。症状の悪化を懸念し、消毒剤の使用を控えてしまう可能性があるからです。
次に、社員への教育・啓発に関する問題があります。雇用形態が多様化したことにより、衛生意識の統一が難しくなっているのです。

つまり、対策の徹底には環境整備と、社内教育・啓蒙の統一が大切なのです。そのためには、設備の見直し、手洗い・消毒に関するルールの作成や、継続的な社員教育の機会を作ることに加え、あらゆる立場のスタッフが情報を共有できる環境作りも欠かせません。

手指衛生について社内教育を行う際のポイント

では、具体的にどのような点に注目して教育を行えばいいのか、例を挙げていきましょう。

衛生状況のチェック

手洗いの手順は正しいか、どのようなタイミングで行っているかをチェックリストに記入してもらい、評価を行います。直接観察法を併用するのもよいでしょう。これはスタッフの行動を目立たない形でチェックする方法です。例えば、覆面調査員などを用いることで客観的なモニタリングを行えます。

衛生状況の見える化

手洗いチェッカーや手形スタンプ培地など、実際の洗い残しや菌などの残量を視覚化するツールも役立ちます。前者は専用ローションを塗った後で手洗いをし、ブラックライトで洗い残しを確認できます。後者は培地を使って手指の細菌などを培養し、汚れを確認するものです。自身の目で汚れや菌の付着状況を見ることが意識の向上につながるのです。

研修や講習の実施

定期的な集合研修を行うことも大切です。一方的に啓発するだけではなく、衛生に関して感じている問題点をスタッフに挙げてもらうのもよい方法です。管理者側の目が行き届かない細かな点に気づく機会にもなります。

ポスターの作成

常日頃から目にするポスターは、情報を再確認できるほか、スタッフへの周知という観点から見ても有用です。覚えやすい標語を添えれば、いっそう意識に残りやすくなります。また、検証結果のフィードバックとしても利用できます。

新型コロナウイルス以外にも、注意すべき菌やウイルスは数多くあります。その影響を最小限に抑えるためにも、手指衛生の重要性を再確認し、実践していくことが重要なのです。


多くの人が設備や備品などに手を触れる会社や事業所などにおいて、手指の衛生は重要です。販売されている除菌剤の特性をよく知るとともに、スクラブ法やラビング法といった手洗い・消毒の方法を覚えておくのもおすすめです。社員に対する知識の周知や手指衛生の習慣づけに関する啓発もあわせて行いましょう。 社員教育の際には、手指衛生の視覚化やチェックリストの実施、直接観察法によるモニタリング、ポスターの掲示など、工夫を凝らすとより効果が高まります。



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