HOME > お役立ち情報 > 除菌・殺菌・抗菌・滅菌の違いとは?定義や世間のイメージを解説!

除菌・殺菌・抗菌・滅菌の違いとは?
定義や世間のイメージを解説!

2021年9月13日

日頃の生活を快適にするうえで、身の回りを清潔にすることは非常に大切です。特に、近年ではコロナウイルスの影響により衛生意識が高まり、菌やウイルスへの対策に力を入れている方も非常に増えています。
こういった背景から、菌・ウイルスへの対策グッズの種類も大幅に増えており、これらのグッズに書かれている「除菌」や「殺菌」などの表現方法も多岐にわたり、「これらの言葉の違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで、本コラムでは「除菌」「殺菌」などの表現方法について、それぞれの違いや正しい意味を詳しく解説します。違いや意味を正しく理解し、清潔で安心できる暮らし作りに役立てみてください。

除菌や殺菌などに対する世間のイメージ

生活していると除菌・殺菌・抗菌・滅菌など、菌にまつわるよく似た言葉を目にする機会はよくあります。しかし、それぞれの言葉の違いを正しく理解している方は少ないのではないでしょうか?
まず、意味の違いを知る前に、除菌や殺菌などに対して生活者がどのようなイメージを持っているか、意識調査の結果を見てみましょう。

コロナ禍前の菌対策に対する生活者の認識

石鹸・洗剤メーカーやこれらの原料のメーカーで構成された団体、日本石鹸洗剤工業会がコロナ禍前に実施した調査を見てみましょう。洗濯用・台所用・住宅用の石鹸や合成洗剤にも用いられる「除菌」「殺菌」という表示に対して、生活者がどのようなイメージを持っているかなどを調査したものです。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌に絞って見てみると、除菌・殺菌・滅菌については「菌を死滅させる」または「菌を取り除く」と認識されていて、抗菌は「菌を増えなくさせる」と認識されていることがわかりました。
また、殺菌・滅菌については、「すべての菌を死滅・取り除く」イメージがある一方で、除菌については「大部分の菌を死滅・取り除く」と、菌の個数の違いで区別されているという認識のようです。
生活者が期待する菌の個数減少の順は殺菌>滅菌>除菌となり、抗菌については菌の死滅や除去があまり期待されていないという結果となりました。
しかし、「身体に害をおよぼす菌を死滅・取り除く」ことに限定してみると、除菌・抗菌への期待は高まり、逆に殺菌・滅菌のイメージは薄まるようです。

新型コロナウイルスの影響で高まる衛生意識

新型コロナウイルスの影響で生活者の衛生意識は大きく変化しました。コロナウイルス流行前後での意識調査によると、衛生意識が高まったと回答した生活者は6割を超える結果となりました。
また、外出時のマスク着用やアルコール消毒はもちろんですが、自宅のなかでの衛生意識も高まりました。そのなかで特に気になる場所として、触れる機会の多い「玄関や部屋のドアノブ」が挙がったのですが、実際には、掃除や消毒を行なえていない家庭もあり感染対策の盲点となっていることがうかがいしれました。
そして、インターネットなどでは多くの情報が出回っており、実際にどういった対策を行なったらよいか困惑している生活者も多くいるようです。正しいウイルスや菌への対策を取るために除菌や殺菌の意味を理解し、生活のなかで活用することが必要となるので、除菌・殺菌・抗菌・滅菌の正しい定義を理解するようにしましょう。


空間・床・物の除菌で施設・職場を徹底除菌できる感染予防対策ソリューションをご提案します

除菌(じょきん)とは?

除菌とは、「細菌やウイルスなどの微生物を取り除き、数を減らすこと」です。
驚かれる方もいるかもしれませんが、後ほど紹介する抗菌同様、除菌には法律による規制が特にないのが現状です。そのため関係する業界団体が各自で「除菌」という言葉を定義付けています。
そのなかの1つとして洗剤・石けん公正取引協議会では、「物理的・化学的・生物学的作用などにより、対象物の細菌の数(生菌数)を有効数減少させること」と定義しており、「除菌」と表示できる製品の基準を以下のように定めています。

 ●黄色ブドウ球菌、大腸菌の2菌種において、それぞれ「除菌効果のない対照試料」に対し、1/100以下の生菌数
  に減少させる能力があること(除菌活性値が2以上であること)

この基準をクリアできれば、除菌マークの表示や「協議会の基準を満たしている」という内容の表示、または両方の表示が可能になります。
また、「除菌」マークを表示する際、特定の対象物や用途のみで実証される場合、または何らかの使用条件を満たさなければいけない場合は、そのことを明記する必要があります。
そして、除菌とは「細菌やウイルスなどの微生物の数を減らすことであり、すべての菌を除菌するわけではない」ということを表示し、以降で紹介する「殺菌」と明確に区別しなければならないとされています。
除菌作用を持つ製品としては、医薬品・医薬部外品に含まれない雑貨に多く見られます。例えば、洗剤やウェットシート、スプレー、ジェルなど、ラインナップはさまざまです。


殺菌(さっきん)とは?

殺菌とは文字どおり、「菌を殺すこと」です。ただし、殺す菌の種類や数は定められていないため、すべての菌を殺さなくても一部の菌を殺すことができれば「殺菌」となります。つまり、「殺菌」という言葉が使われていても、厳密には有効性の保証がないともいえる点は覚えておいたほうがよいでしょう。
「殺菌」という言葉は、医薬品や医薬部外品に使用できる表現になります。例えば、薬機法の対象となる消毒液、薬用石鹸などが挙げられます。
一方で、薬機法の観点から漂白剤や洗剤といった雑貨には「殺菌」の表記を使うことができません。たとえ、これらに殺菌作用があったとしても、使用できるのは「除菌」という表現です。


抗菌(こうきん)とは?

抗菌とは、「菌の増加を抑える」という意味です。しかし、実際には、法令などによる明確な定義があるわけではなく、広い意味で使われている傾向にあります。というのも、「抗菌」という言葉自体が、比較的新しく出てきた定義ということもあります。
抗菌は純理論的・学術的に定義や認識がされていないので、関係する業界団体が各自で「抗菌」という言葉を定義付けているのが現状です。
なお、経済産業省発行の白書によると、おおまかではりますが「抗菌」は以下のように定義付けられています。

・微生物の発生、成育、増殖の抑制をすること
・製品表面の細菌増殖を抑制すること
・微生物の増殖抑制、または微生物の生菌数が時間とともに減少すること

なお、経済産業省の定義では、微生物のなかでも細菌のみを対象としています。また、殺菌・滅菌・消毒・除菌・静菌などの似た用語が多数ありますが、これらはすべて「抗菌」に含まれるとしています。
このように、「抗菌」という用語には共通した定義がなく、定義付けられていても非常に広い意味を持つ言葉です。
ただし、「抗菌」と表示されている多くは、以下の事例に当てはまる場合に使用されています。

・生活環境に生息する細菌が対象
・その効果が数週間から数年、あるいは数十年まで持続
・殺菌レベルが静菌・殺菌以下
・長期にわたって生活環境の微生物学的衛生さが保てるもの

つまり、一定期間で菌の増殖を抑える効果が期待できるもの、菌が起こす黒ズミ・ヌメリを防止できるものなどに「抗菌」という言葉を使用されるケースが多いようです。具体的な製品としては、台所用スポンジやまな板、電車のつり革など多岐にわたります。


滅菌(めっきん)とは?

滅菌とは、「菌やウイルスを限りなくゼロに近づけること」と定義されており、この菌やウイルスについては、有害・無害を問いません。対象物に存在するすべての菌やウイルスなどの微生物を死滅させたり、取り除いたりすることをいいます。
とはいえ、微生物がまったく存在しない状態を作るのは難しいものです。したがって、「滅菌前の状態から、生存する菌やウイルスの数を100万分の1以下に減らすこと」が滅菌の基準となっています。これまで紹介した用語のなかでは最も明確に定義されており、最も強力なのが「滅菌」です。
滅菌の代表的な方法としては、「乾熱滅菌」や「高圧蒸気滅菌」などがあります。乾熱滅菌とは、160~190度の乾燥した空気で30分~2時間ほど加熱する方法です。効果としては微生物のたんぱく質を変性させることで殺滅します。
この方法では水を使わないため、金属製や繊維製などの水に弱いものを滅菌したい場合に適しています。また、化学物質を使用しないため安全性が高く、費用も安く環境にも優しいという特徴があります。
もう一方の高圧蒸気滅菌は、一定の温度・圧力の飽和水蒸気で加熱する方法です。これにより微生物のたんぱく質を変性させ、殺滅します。この方法は長くても30分程度で完了するので滅菌処理にかかる時間が短く、安全で費用も安い点が特徴です。水や高温に耐えられる器具などを滅菌したい場合に適しています。
なお、滅菌されている製品の具体例として、傷口を覆うガーゼや絆創膏などが挙げられます。また、手術用具や注射器、カテーテルなどの医療に用いる器具などにも滅菌処理が施されます。


「除菌」「殺菌」「抗菌」「滅菌」とよく似た用語は多数ありますが、それぞれ定義を確認してみると、効果の範囲は大きく異なるものです。菌を殺す・菌の数を減らすという点にフォーカスして効果の高い順番に並べるとすると、以下のようになります。

【菌の数を減らす効果の高いランキング】
1位 滅菌(めっきん)
2位 殺菌(さっきん)
3位 除菌(じょきん)
4位 抗菌(こうきん)

ただし、ここで注意しておきたいのは「殺菌」が医薬品・医薬部外品にしか使用できないということです。そのため、高い殺菌効果を期待できる製品でも、医薬品・医薬部外品ではないために「除菌」としか表示できない製品もあります。
上記の順番はあくまでも目安であり、すべてがその限りではないことも忘れてはいけません。菌に関する用語を正しく理解し、快適で安全な生活に役立てましょう。



こちらの記事もおすすめ

関連商品を知りたい

電解水レンタルパック

新品の電解水生成装置を
お得にレンタル

EGrobo

進化した清掃ロボット。製造業の活用事例集無料配布中!

あまつかぜ

深紫外線UV-Cランプにより
ウイルス抑制99.996%!