業務用空気清浄機

エアロゾルコレクター

業務用空気清浄機 エアロゾルコレクター あまつかぜ

新型コロナウイルスを用いた
抑制効果試験について

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を
用いた検証を行い99.9%の
不活化効果が確認されました。

アマノ株式会社は2020年より販売をしている業務用空気清浄機『あまつかぜ』の機能確認としてウイルスの捕集と抑制効果をMS2ファージ(Escherichia coli phage MS2 NBRC 102619)を用いて行い確認していました。
今回新たに抑制効果の追加試験として、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を用いた検証を行い99.9%の不活化効果が確認されました。

試験概要

●実施機関の名称:株式会社 食環境衛生研究所(試験番号:217136N)
●目的:試験資材と新型コロナウイルス(SARS-CoV-02)を反応させた時のウイルス不活化効果を確認するために実施した。
●試験資材:AC-8業務用空気清浄機相当サイズ試験機
●供試微生物:SARS-CoV-02 (新型コロナウイルス)
※人由来分離株:唾液よりVero 細胞を用いて分離培養後、リアルタイムPCRを用いてSARS-CoV-2遺伝子の増幅の確認(厚生労働省通知法)を行ったウイルス株
●培養細胞:Vero細胞(アフリカミドリザルの腎臓上皮由来株化細胞)


試験手順

●本試験・試験液混合
捕集板(50mm×336mm)にウイルス液2μを50か所に滴下し、乾燥させたものを試験片とした。
対照区は、試験片を製品の電気集塵用電極に入れ、さらにAC-8製品を模した実験箱にセットして25 ℃で30分間静置した。
試験区は試験片を対照区同様 試験機材の中にセットし、UVランプを30分照射した。

区の設定 試験手順

●本試験・細胞接種
試験区分ごとに感作が終了した試験片を、セルスクレーパー で1mLの維持培地を用い、洗い出した。
ウイルス洗い出し液について、さらに細胞維持培地で10倍段階希釈し、96wellプレートに培養した細胞に100μLずつ接種した。
判定は、37℃ 、炭酸ガス培養(5%)で5日間培養した後、培養細胞を顕微鏡観察し、培養細胞に現れる(CPE細胞変性)をもってウイルス増殖の有無を確認し、その濃度を算出し 試験片あたりのウイルス量を求めた 。

●評価
検査時点ごとに、対照区に対する試験区の減少率ウイルス濃度の(%)を 下記の式で 算出し、効果を確認した。

評価


結果

SARS-CoV-2に対する試験結果を図1に示した。
対照区では試験開始時から、開始後30分までの間にウイルス量の変化は見られなかった。(105.5TCID 50/試験片)
試験区2-1及び試験区2-2では開始後30分で102.5TCID 50/試験片 (99.9%減少)となった。

結果


考察

今回、試験資材のSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に対する不活化効果試験を実施した。
その結果、30分の機材稼働(UVランプの照射)で、99.9%の不活化効果があることが判明した。


アマノは今後も、より高い衛生管理を求められる環境に貢献できるよう、業務用空気清浄機「あまつかぜ」の改良・開発を進めてまいります。

効果
動画で確認できます。