多様な働き方とワークライフバランスへの取り組み
アマノは、出産・育児・介護などのライフイベントに伴う、多様な価値観や働き方が求められる中、適正な労務管理の下、職種に応じた効率良い働き方とワークライフバランスに取り組んでいます。
育児休業制度
ここ数年女性の育児休業取得率は100%ですが、男性は2019年度1%、2020年度3%と低かったため、男女の育児休業制度の概要について情報公開するなど、積極的なアナウンスを行ってきました。 また、女性活躍推進法に基づく行動計画として男性育児休業取得率5%以上を掲げ、2021年度には6% になりました。2022年4月より順次施行となっている育児休業法改正も追い風となり、2022年度の男性育児休業取得率は20%と大幅に向上しました。
短時間勤務制度
育児休業制度から復帰した後の仕事と育児の両立だけでなく、介護等による利用など、ライフイベントに応じた働き方の一つとなっています。
有給休暇制度
年間休日を127日と定めており、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆休みは連休となる他、有給休暇に加え、アニバーサリー休暇(1日)、リフレッシュ休暇(最大10日)などの特別休暇を取得することができます。 また、有給休暇は1日単位だけでなく、半日単位、時間単位での取得も可能となっており、目的に応じて幅広く利用されています。
女性活躍推進
女性が活躍しやすい職場環境の整備を目指すとともに、働きやすい会社を目指し、以下の取り組みを行っています。
女性活躍推進法に基づく取り組み
2016年度より女性活躍推進法に基づく行動計画を策定・公表し、取り組んでいます。第1期では、2020年度末までに合計70名の女性を採用する目標を掲げ、達成しました。2021年度より第2期の行動計画を策定し、男性の育児休業取得率5% 以上を達成しました。2023年度からは目標を50% 以上に引き上げています。
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目標1:
労働者に占める女性労働者の割合を20%以上にする。
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目標2:
男性の育児休業取得率を50%以上にする。
女性の活躍に関する実績及び目標
2023年度実績 | 2026年3月までの目標 | |
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女性管理職比率(※1) | 2.7% | 5% |
女性従業員に占める管理職比率 | 3.6% | 10% |
労働者の男女の賃金の差異(※2) (正規雇用労働者) (パート・有期労働者) |
68.3% (71.3%) (38.5%) |
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(※1)指標はアマノ株式会社単体
(※2)男性の賃金に対する女性の賃金の割合
女性従業員向けキャリア研修
ワークライフバランスをベースに自身のキャリア形成を考え、今後の成長を促すために「女性活躍推進研修」を実施しています。研修受講者の実績は以下の通りです。
研修受講者実績
- 2022年:16名
- 2021年:21名
- 2020年:15名
- 2019年:18名
従業員の多様性
人格や個性を尊重し、思想、信条、宗教、国籍、人種、性別、身体的特徴、財産、出身地等の理由で嫌がらせや差別のない健全な職場環境を確保します。
障がい者雇用
障がい者の活躍推進のため、技術向上・モチ ベーション向上を目的として、アビリンピック※に参加しています。
※アビリンピック:障がいのある人が日頃培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障がいのある方々に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的として開催されています。
高齢者雇用
定年退職(満60歳の年度末)後に本人が引き続き勤務を希望した場合、嘱託契約として(満65歳の年度末まで)継続雇用しています。毎年、定年退職者の約90%が継続雇用され、会社の発展や、後進の育成に携わっています。また、65歳を過ぎた嘱託契約満了者へは、グループ会社(アマノマネジメントサービス)での駐車場管理(ご利用者への案内、釣銭・消耗品補充)などの再就職支援を行い、長きにわたり培ってきた知識や技術、経験を活かした新たな活躍の場を準備しています。
外国人雇用
国籍等に捉われず新卒、中途採用で外国籍の方を採用しており、異文化交流等を通じて組織の活性化にも繋がっています。
また、入社後は仕事面だけでなく日本で安心した生活が送れるようサポートも行っています。役員にも外国籍の人材を登用し、グローバルな視点で会社発展に努めています。
インターンシップ
仕事や企業、業界、社会への理解を深めることを目的とし、学生に対してインターンシップを実施しています。 1日で企業理解を深めるコースや、数日間実際の業務を行う体験型のコースなど、複数のコースを用意しています。
開催コース
- ソフトウェア開発体験コース
- パーキング商品開発体験コース
- 生産技術体験コース
- プラント設計エンジニア体験コース
- カスタマーエンジニア体験コース
- システムエンジニア体験コース
- グループディスカッションコース
※年度によって開催するコースを変更します。
ソーシャルサポートサービス
働きやすい職場環境の提供と安心した生活を送る家庭環境をサポートすることを目的に、社会福祉事務所と「ソーシャルサポートサービス」の業務委託契約を締結しています。仕事と家庭の両立ができるよう、福利厚生サービスの一環として、親の介護や定年後の生活プラン等についての困りごとを専門家に相談できるサービスです。
テレワーク
2020年2月頃から感染が拡大した新型コロナウイルス感染症への対策をきっかけに、在宅勤務等のテレワークによる柔軟な働き方に取り組んでいます。また、テレワークが行えない職種においては、シフト勤務を導入するなど、勤務時間をスライドさせた働き方の工夫も行っています。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行された2023年5月以降は、出社率は増加傾向にありますが、多様な働き方の一つとして継続しています。
職域拡大
製品の企画から開発、製造、販売、メンテナンスの一貫体制により多くの職種があります。現在、従業員のキャリアアップと人員最適化を目的に職域拡大に取り組んでいます。自身のスキルを活かし、またキャリアアップを目指して従業員本人が積極的に手を挙げることができる、新たな取り組みです。
スペシャリスト制度
専門性の高いスキルを保有するスペシャリスト人材を育成するため、スペシャリスト制度を導入しています。職群(リーダー職、専門職等)に関係なく、専門性の高いスキルを保有した従業員をスペシャリストとして認定します。スペシャリストは保有しているスキルを活かし、新しいものを生み出すことで業績向上に貢献しています。またその分野の第一人者として、継続的に自己研鑽を積み、専門性の向上に努めています。
結社の自由
労働者の団結権、団体交渉および団体行動を認める労働基本権を尊重します。当社および労働組合は、相互の誠実と信頼に基づき、団体交渉などを通して労使関係の確立・企業の永続的発展のために闊達なコミュニケーションを図っています。